ハブ空港以外の地方都市にある航空会社の国内線ラウンジを訪れる際、過度な期待はしないのが通例です。深セン宝安国際空港にある中国東方航空の国内線VIPラウンジ2(China Eastern Domestic VIP Lounge 2)に向かった際も、まさにそうでした。単に乗客を効率的に捌くだけの実用的で簡素な空間だろうと高をくくっており、特筆すべき点など全く期待していませんでした。しかし結果として、その体験は実に嬉しいサプライズとなりました。デザインから居心地の良さ、食事に至るまで、この国内線ラウンジは様々な面で期待を大きく上回り、これまで世界各地で訪れてきた多くの国際線ラウンジよりもはるかに強い印象を残してくれたのです。
ロケーションとアクセス

深セン空港で中国東方航空の国内線VIPラウンジ2を見つけるのは非常に簡単でした。チェックイン時にラウンジの場所が分かりやすく記された空港マップを渡されるため、混雑するターミナル内でも迷うストレスがありません。ラウンジは39番ゲートのすぐ近くという好立地にあり、長い距離を歩いたり遠回りしたりすることなくスムーズに立ち寄れます。乗り継ぎ時間が短い国内線利用者や、搭乗ゲートまでの距離を気にせずゆったり寛ぎたい乗客にとって、このアクセスの良さは特にありがたいポイントです。
インテリアデザインと雰囲気

中国東方航空の国内線VIPラウンジ2で最も印象的だったことの一つが、その洗練されたビジュアルの美しさです。国内線専用施設とは思えないほど高級感にあふれ、モダンで細部まで計算し尽くされたデザインが採用されています。明るくエレガントで居心地の良い空間は、開放感とプライバシーの見事なバランスを実現。座席の座り心地も抜群で、パーソナル感の高い半個室風シートやプライベートシートが豊富に用意されており、周囲の混雑を感じることなく寛いだり仕事をしたりできます。全体的に落ち着いた上品な雰囲気が漂っており、ここが国際線やフラッグシップのラウンジではないことを思わず忘れてしまうほどでした。

食事のラインナップ

ラウンジのフードメニューもまた、期待を軽々と超えてくれたポイントです。温かいホットミールが豊富に取り揃えられており、色々と味見をしながらゆっくりと食事を楽しめるよう美しくディスプレイされています。ヨーロッパで見かける中華ビュッフェを彷彿とさせつつも、味付けのクオリティや新鮮さは格段に上でした。特筆すべきはヌードルバーで、好みに合わせて数種類のトッピングを自由にカスタマイズでき、出発前に心温まる満足感たっぷりの一杯を味わえます。国内線ラウンジとしては、料理のクオリティもバリエーションも文句なしの素晴らしさです。

ドリンク&アルコール類
中国東方航空の国内線VIPラウンジ2のドリンク類は充実しており、幅広いニーズに応えてくれます。ソフトドリンクやフルーツジュースはもちろん、温かい飲み物やカフェイン補給に嬉しいコーヒーやお茶もしっかり用意されています。特に嬉しかったのは、中国では定番で個人的にも大好物の飲むヨーグルト系飲料(酸奶)が置かれていたことです。他の国の空港ラウンジでは滅多に見かけないため、このラインナップはユニークかつ魅力的なポイントでした。さらにワインも提供されており、単に基本を揃えただけでなく、行き届いた心遣いが感じられる満足度の高い構成となっています。

総評
深セン空港の中国東方航空国内線VIPラウンジ2は、快適性、デザイン、そして食事のクオリティに真摯に向き合えば、国内線ラウンジがどれほど素晴らしいものになり得るかを見事に証明しています。国内線専用施設でありながら、十分な広さや座席数、ケータリングの提供に苦慮しているヨーロッパのシェンゲン域内ラウンジの大半を遥かに凌駕する仕上がりです。あまりの完成度の高さに、つい比較してしまいたくなるほどです。特にアメリカン航空などは、国内線ラウンジの空間作りや体験価値のあり方について、中国東方航空から学ぶべき点が多いのではないでしょうか。「国内線だから質素で当たり前」ではないことを体現したこのラウンジは、世界各国の多くの航空会社がまだ到達できていない高い基準を打ち立てています。









