アンマンからカイロへの短距離路線でエジプト航空を利用すると、同社のエコノミークラス体験の実態を垣間見ることができます。エジプト航空のエコノミークラスにおける快適性、サービスの質、機内アメニティについて調べている旅行者に向けて、本レビューでは詳細かつ率直な視点をお届けします。飛行時間は比較的短いものの、搭乗手続きから機内サービスに至るまで、いくつかの点が良くも悪くも印象に残りました。裏技・プチ情報:エジプトポンド建てで表記されるエジプト向け公式ウェブサイトから検索すると、運賃が安くなる傾向があるようです。
搭乗体験:理論上は整然、実際には大混乱
アンマン発カイロ行きエジプト航空便の搭乗は、優先搭乗客用とエコノミークラス客用の2列に明確に分かれて案内されていました。建前上は、このシステムにより効率的かつ公平に進むはずです。しかし、実際の搭乗プロセスはそれとはまったく異なる展開となりました。

優先搭乗の列を含め、どちらの列にも平気で割り込む乗客が後を絶たず、グランドスタッフもほぼ制止しませんでした。その結果、搭乗案内は無秩序でかなり不快な体験となり、同便の典型的な乗客層のモラルが如実に表れていました。旅を続けるうちに分かってきたのですが、こうした振る舞いはエジプトにおける社会通念のようなもので、規則や法律などあってないようなものであり、皆が好き勝手に行動しているのが実情のようです。
機内設備と座席の快適性

機内に足を踏み入れると、エジプト航空のエコノミークラスキャビンにははっきりと経年劣化が見て取れました。内装は一昔前のもので、長年にわたり運航されてきたことを物語る傷みも目立ちます。最新鋭のキャビンや近年改装された内装を期待している旅行者にとっては、少々がっかりするかもしれません。

とはいえ、嬉しいサプライズだったのが足元スペースの広さです。他社の多くの短距離エコノミークラスと比べても、比較的ゆったりとしたスペースが確保されており、短いフライトをより快適に過ごすことができました。見た目の新しさよりも物理的な居住性を重視する乗客にとっては、数少ない評価できるポイントと言えるでしょう。

機内食・ドリンクサービス
飛行時間が短いことを考慮すれば、機内食に対する期待値は当然控えめになります。それでもなお、短距離エコノミークラスの標準に照らしても物足りなさを禁じ得ない内容でした。配られたのは簡素なサンドイッチ1つとキットカットだけの軽食で、心を込めた機内サービスというよりは、まるで冗談のようでした。

ドリンクの選択肢は水とオレンジジュースのみで、どちらもサービス時にトレイにあらかじめ載せられていました。他のドリンクの選択肢は用意されておらず、おかわりやお茶などの追加サービスもありませんでした。ロイヤル・ヨルダン航空やロイヤル・エア・モロッコと比較すると、かなりお粗末なサービスと言わざるを得ません。
機内エンターテインメントとWi-Fi接続環境
機内には個人用モニターなどの機内エンターテインメント設備が備わっていましたが、このフライト中は稼働していませんでした。画面はずっと消えたままで、代替となるエンタメサービスも提供されませんでした。

さらに、機内Wi-Fiの提供もありませんでした。快適な空の旅にするためにも、事前に映画や音楽をダウンロードしておくか、読書用の本などを持ち込むことをおすすめします。
エジプト航空 エコノミークラスの総評
アンマン〜カイロ間の短距離路線におけるエジプト航空エコノミークラスは、実用性とムラの多さが入り混じる体験となりました。足元の広さは評価できるプラス要素であるものの、老朽化したキャビン、最低限のサービス、そしてエンターテインメントの欠如が全体の満足度を大きく引き下げています。個人的にはエジプト航空の利用は避けるのが賢明だと考えます。他にもっと優れた競合他社が数多く存在するためです。









